Bacchus ストラトキャスター 全体調整のご依頼
コイルタップ機能を搭載した Bacchus のスーパーストラトです。
全体調整のご依頼です。
購入後、経年変化によるネックの反りを調整し、ナットの状態、オクターブ調整などメンテナンスを行うことで演奏性が良くなります。ギターへの愛着も増して楽しさも増します。
ギターの指板を大きく二つに分けるとこちらのギターのようなワンピースメイプルでネックと指板が一体化したものととローズウッド又はエボニーのように板を貼り付けたタイプがあります。
メイプル指板は1949年頃にFender社で「大量生産しやすく、安定していて、メンテナンスが簡単」と言うコンセプトで誕生しました。指板を貼り合わせるという作業工程がなく、ハードメイプルの硬さが反りにくく安定しているという理由で採用されたようです。
当初のメイプル指板には極薄のラッカー塗装が施されていたようです。これが剥がれ、指板が皮脂などによる黒ずんだ汚れが問題になり、一時期メイプル指板の生産を取りやめローズウッドなどの貼り合わせ指板の採用を開始しました。1959年頃です。
その後、1967年頃ユーザーからの要望で復活します。塗装はウレタン塗装を採用し摩耗に強くなり汚れがつきにくくなりました。
ポリウレタンと言えども、フレットの縁に汚れが付着していると塗装はダメージを受けます。剥がれがすすんでいるギターをよく見かけます。弾き終わったらクリーングクロスで拭くということがもっとも簡単なお手入れです。と言うのは簡単なんですが・・・。そこはがんばってみましょう。
この度はリペアのご依頼をいただき誠にありがとうございました。